データ活用 企業変革を劇的に推進

目次

ビジネス成果を生み出すデータ活用のテクニック
グローバールAIコンペティション「Kaggle」優勝者に聞く

AI実装 Kaggleが鍛錬の場に

(左)電通デジタルアドバンストクリエイティブセンター AIエンジニア 村田 秀樹氏
(右)電通デジタルアドバンストクリエイティブセンター AIエンジニア/プランナー 石川 隆一氏

グローバルAIコンペティション「Kaggle(カグル)」は誰でも参加可能な世界最大のデータ分析コンペティションプラットフォームだ。企業や国の機関などがデータを提供し、年間約30のコンペが開催されている。参加者は他人の分析コードを見て学びを深めることが可能で、一定の優秀成績を収めれば最高の称号・グランドマスターを得られる。近年、カグルの成績を人材の選考材料とする企業が増えているという。

バナー広告やリスティング広告の効果を予測するプロトタイプの作成などを手がけ、グランドマスターの称号をもつ村田氏はカグルへの参加について「実装が早くなり、精度も上がった。カグルが鍛錬の場になっている」と話す。一方の石川氏はAIのクリエーティブ分野での応用を研究しており、警視庁とのプロジェクトでは指名手配被疑者の過去の写真から現在の姿をAIで予測するツールを開発。AIとクリエーティブを掛け合わせてコミュニケーションを提供しており「カグルで得た経験を活用することで、AIプロジェクトの先を見通しやすくなってきた」という。2人とも未経験から電通デジタルに中途入社し、社内勉強会やカグルへの参加を通して地力を高めてきた。2人の事例からわかるのは未経験であっても自分次第でAIエンジニアを目指せるということだ。

ビジネスにおいてAI活用が必要な場面が増えているが、多くの企業はAI人材の育成を思うように進められていない。カグルではコンペを通して、世界中のAIエンジニアと切磋琢磨(せっさたくま)できる。人材育成の場としてカグルを検討するのも一案かもしれない。

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