民間から精鋭 縦割り打破/感じようデジタルの日

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感じようデジタルの日

「デジタルに触れ、使い方や楽しみ方を見つける日」。社会全体でデジタルを感じる年一度の記念日として、政府は「デジタルの日」を創設した。今年度はデジタル庁発足から約1カ月後の10月10日と11日に設定され(来年度以降は未定)、全国各地で様々なイベント・活動が行われるなど、官民挙げての祭典となる。

今年度は10月10、11日

6月に閣議決定した「デジタル社会の実現に向けた重点計画」では、国民の理解を深めるための広報活動の一環として、「産学官、個人がそれぞれ参画し、社会全体でデジタルに触れ、デジタルを感じる、国民全員のための祝祭として、10月10日・11日に『2021年デジタルの日』を実施する」と明記された。今回実施する両日は2進法の数字でよく使われる「1」と「0」を組み合わせた日であり、覚えやすい。

イベント・活動の内容はデジタル庁が運営・管理する「デジタルの日」のポータルサイトで紹介されている。デジタル庁主催イベントをはじめ、賛同企業・団体によるイベント・活動など、今後関連情報をポータルサイトに掲出していく予定だ。多種多様なソーシャルメディアとの連動も図るという。

デジタルの日のテーマは「#デジタルを贈ろう」。

例えば、「おじいちゃん、おばあちゃんにスマートフォンやタブレット端末を贈る」「子どもと一緒に、プログラミング教室に行ってみる」「仕事で、業務のデジタル化にチャレンジしてみる」といった具合だ。

「デジタルの日」の企画・運営を担当するデジタル庁の田中啓之氏は、デジタルの日について「例えば母の日にカーネーションを贈るように、大切な人にちょっと生活が便利になったり、楽しくなるようなデジタルデバイスやサービスを贈る日にしたい。国民みんなが馴染みのないデジタルを知り、触れる機会を通じて人に優しいデジタル社会の実現へ向かうきっかけになれば」と話す。

官民挙げ多彩な祭典に

8月末時点で「デジタルの日」に賛同を表明・登録した企業・団体は500以上。予定されているイベント・活動は「テレワーク推進やプログラミングコンテストをはじめ、デジタルフェス、オンラインセール、無料スマホ教室、デジタル啓発セミナー、バーチャル花火大会、建築現場のバーチャル見学など多種多様なイベントが企画されている」(田中氏)という。

また、デジタル庁では「デジタルの日」を盛り上げるようなオンラインコンテンツの配信を予定している。単に映像を流すだけではなく、多様なソーシャルメディアを活用した双方向コミュニケーションの仕組みとする予定だ。まだコンテンツの内容の詳細は確定していないが、デジタル関係のトークセッションなどの実施が予定されている。

「子どもから大人まで楽しめる、わくわくするコンテンツを盛り込みたい。テレビ番組としての配信を含め、多面的な展開を検討している」(田中氏)

また8月23日に公募が始まった「デジタル社会推進賞」の受賞者を「デジタルの日」に発表する。「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル化」に貢献しているあるいは今後貢献し得るものであれば、個人でもチームでも、またプロジェクトでも応募ができ、自薦他薦を問わない。9月9日17時までに応募があった中から、「デジタルの日」検討委員会での審査を経て10件程度を選ぶ予定だ。選定基準は、デジタル技術の活用を前提として、社会性、発展性、継続性という3つの観点から総合的に判断して決定する。デジタル化に取り組む、あるいは取り組もうとする人たちの後押しとなり、新たなアイデア創出の機会へとつなげていくのが狙いだ。

「デジタルの日」はデジタルについて、定期的に「振り返り」「体験」「見直す」ための機会。ロゴマークの3つラインは、3つの行動を表し、3つラインをつなげて輪にすることで、「誰一人取り残さない、人に優しいデジタル」の実現にどう向き合えばいいかを考えさせるという意図が込められている。「耳の聞こえないグラフィックデザイナー」として活躍する岩田直樹さんがデザインを担当した。デジタルが前提となる社会を迎えた今、この日をきっかけに、周りの人を誘って本格的なデジタルライフへと踏み出してみてはどうか。

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