【前編】変革の推進役育成を 組織・文化の醸成も鍵 〜DX人材フォーラム〜

目次

データドリブン推進・浸透

アフラック執行役員 高橋 直子氏

DX推進のポイントは「アジャイル型の働き方へのシフト」と「データドリブンな組織」の2つだ。そこで専門組織としてのアジャイル推進室を立ち上げ、働き方だけではなく、組織構造に対するアプローチを行った。機能横断型チームを組成し、新商品開発や顧客向けアプリ開発の期間短縮などで多様な成果を上げている。アジャイル型で効果を上げるには、権限委譲とモニタリング機能の確立が重要になる。また横断組織の責任者に人事評価や決裁権限を委譲することで、意思決定の機動性は向上する。

データドリブンの推進・全社的浸透では、6カ月間の教育プログラム受講者であるデータアンバサダーによる現場視点での改善案と、経営視点での施策案というボトムアップとトップダウンの両アプローチでデータ活用を推進している。

教育プログラムはデータ活用力とイノベーション力を向上させることが目的だ。現在145人がデータアンバサダーの資格を得ている。またビジネスと技術の両方を理解するハイブリッド人材とテック人材という2種類のDX人材の育成にも注力している。段階別の研修・OJTを活用して、プロダクトマネジメントやデジタルマーケティングなどの能力を持つ社員を増やしていく。

3つの壁の突破が不可欠

STANDARD 代表取締役社長 櫛野 恭生氏

企業のDX推進成功のためには「3つの壁」を乗り越える必要がある。3つの壁とは、現場が課題感を認識している一方でリテラシー不足から解決策が出てこない「アイデア」の壁、出てきたアイデアに対する「投資判断」の壁、そしてビジネスと技術の双方の観点でDXを推進する人材の不足による「技術開発」の壁だ。

壁を突破するには、全社を巻き込んだリテラシーの向上、失敗を恐れずに仮説検証と超短期的な投資のGo/No│go判断を繰り返すことで実現可能となるアジャイル型のアプローチ、そしてオープンイノベーションと若手エンジニアの同時並行での起用などが有効である。再現性のある仕組みは内部に残しつつ、時間のかかるものや不確実性の高いものは、積極的に技術提携や外部への委託を実施することで、内外を巻き込んだ多様な人材交流が生まれ、高いシナジーを生み出す。

当社ではこうした3つの壁を突破し、収益へと結び付けるためのDX人材育成、DX戦略コンサルティング、AI実装支援の3つのサービスを提供している。技術が急速に進化する時代だからこそ、それを適切に扱えるヒト組織を育てることが大切であり、企業のデジタル変革とその内製化をヒト起点で支援していく。

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