【後編】変革の推進役育成を 組織・文化の醸成も鍵 〜DX人材フォーラム〜

目次

失敗許す組織が人を育てる

GNUS 代表取締役 CEO 文分 邦彦氏

GNUSはデジタルプロダクトの企画から開発・運用までを提供している。

日本はプロジェクトマネジャーやテクニカルディレクターなどエンジニアのスキルレベルは非常に高い。しかし、それだけではよいプロダクトはできず、活用もできない。プロダクトに必要な機能や運用などを設計から実装までリードするプロダクトマネジャー(PdM)が必要で、日本では圧倒的に不足している。

PdMには高度な総合力が求められる。顧客に受け入れられるようにプロダクトを最適化するには、PdMを核とした継続的なプロダクトの更新が欠かせない。また失敗を許容し、臨機応変に過ちを修正できるアジャイル型の組織が必要だ。

そこで我々は組織変革の支援も行っている。DX人材の不足という負のスパイラルからの脱却には、外部人材と一緒に働くことで、組織自体の環境を変えることが求められる。

アジャイルによる開発は失敗を伴う。しかし失敗を許容できるカルチャーに変容することで、逆に精鋭人材が育つ。顧客とともにアジャイル型プロジェクトを推進していくことで、日本のDXがもっとパワフルなものになっていくことを期待したい。

社会の誰もが目指すべき

日本ディープラーニング協会 特別顧問 東京大学未来ビジョン研究センター 客員教授 西山 圭太氏

デジタルリテラシーとは物事の性質、特性、リスクを知った上でデジタル技術にアクセスし、それを目的達成のために使う能力のこと。ビジネスや日常生活など、今やあらゆる場面で誰もがデジタルに触れる。デジタル人材が不足しているといわれるが、社会の全員がデジタル人材を目指すべきだ。

従来デジタル人材とは、デジタルの製品やサービスをつくる人であった。しかしDX推進を考えたとき、デジタル人材とはデジタル技術を活用して、ビジネスをつくり変える人たちのことだ。すべての人に必要なデジタルリテラシーを習得する機会を提供し、デジタル人材へと育成する必要がある。

ただしリテラシー、スキルを持つ人がそろえば、DXを推進できるかといえば、ノーだ。DXは組織が持つ文化や働き方、仕事の進め方を大きく変える。DXをやり遂げるには、個々人がデジタルスキルを身に付けることに加え、変革の推進役となるトランスフォーム人材が必要。我々はDX推進に必要な知識とマインドセットを提供し、人材育成を加速していく。

  • 1
  • 2
コラム一覧へ戻る