DX推進 顧客に成果還元

目次

21世紀の匠を育てたい

山本金属製作所 代表取締役社長 山本 憲吾氏

会社概要
本社:大阪府大阪市平野区背戸口2-4-7
資本金:2億1500万円(グループ全体)
売上高:66億7700万円(2021年度、連結)
事業内容:材料試験機、被削性評価試験・計測機器、精密加工部品など

―――積極的にDXに取り組んできた背景は。 リーマン・ショックの際、それまでの大手から仕事を受託して部品や機械を製造する事業モデルに限界を感じました。そこで自分たちの強みは何なのか、整理しようと考え、機械加工の様々なプロセスや作業内容のデータを測りました。データの取得によって、何が強みなのかを可視化できました。当時DXという言葉はありませんでしたが、その強みを生かし、製造現場を高度化させていくには、デジタル技術を活用せざるを得ませんでした。 ―――属人化されていたモノづくりの現場をデータ化で進化させてきました。 機械加工のプロセスのデータに何の価値があるのか、なかなか理解されませんでしたが、データを武器に技術を作り込むことで、付加価値を生み出すことができました。機械加工の現場にイノベーションを起こすことが、自分たちの存在意義だとわかりました。中小の製造業はいま、10年後を見据え、自分たちの存在価値を再定義、再構築するターニングポイントにいると思います。 ―――そうした活動が機械加工最適化支援サービス「LASプロジェクト」につながっています。 LASは「Learning」「Advanced」「Support」の頭文字を取って付けました。LASの狙いは「お客様の生産性を向上させる」「お客様の品質をよくする」「データをベースにした生産技術を担う人材の育成」の3つです。これをお客様と一緒にPDCA(計画・実行・評価・改善)を回して、機械加工の最適化、生産性の向上を図ります。 ―――今後の事業展開は。 デジタル技術の進化が続く中、人のノウハウやアイデアをシステムにインテグレーションする役割が重要です。私はそれを可能にする21世紀の匠(たくみ)を育てていきたい。モノづくりは楽しくて夢のある仕事です。今後も強みである機械加工技術のさらなる追求と同時に、様々な技術と技術を統合し、DXを起こすエンジニアリングカンパニーを目指します。

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