【前編】デジタル経営変革フォーラム2021「データドリブン改革をもたらすDX新潮流」 開催

目次

日本経済新聞社は3月30日、デジタル経営変革フォーラム2021「データドリブン改革をもたらすDXの新潮流」をオンラインで配信した。デジタル技術を活用した事業変革「デジタルトランスフォーメーション(DX)」は、コロナ禍によって加速され、コロナ後もニューノーマル(新常態)に向けて、様々な対応が求められている。フォーラムでは、管理部門におけるIT(情報技術)の現場活用をはじめ、業務効率化にとどまらないDXの最新事例を紹介。各分野の専門家、有識者が集まり、熱いメッセージが語られた。

21世紀型マーケティング実践を

基調講演「デジタルトランスフォーメーションによるマーケティング経営」
ケイアンドカンパニー 代表取締役 高岡浩三氏

高岡浩三氏

高岡浩三氏

今、求められているのは縮小するマーケットで、持続的に売り上げと利益を向上させる“先進国型の利益ある成長モデル”だ。それを実現するのが新しい21世紀型マーケティングとイノベーションである。イノベーションは「認識されていない」もしくは「解決を諦めている」問題を見つけて、解決することだ。21世紀には巨大ハイテク企業GAFAなどビジネスモデル中心のイノベーションが起こされている。

「顧客があきらめている問題の発見には、新しい現実(NR)を見に行くことだ」と高岡氏は語る。それが新しい顧客の問題(P)を連れてきて、解決策(S)が生み出される。このNRPSメソッドをネスレジャパンの経営に応用し、シングルポーション・コーヒーマシンシステムなどがイノベーションとして生まれた。間接部門でもイノベーションを起こした結果、売上はマイナス成長から脱却、営業利益率は倍増した。このように、NRPSでデジタルとAIからソリューションをつくることがDXによるイノベーションになる。

人材データの鮮度と解像度を重視

協賛社講演① 人事のDX/タレントマネジメント
「社員の個性・才能を発掘!先進企業の事例から学ぶDXで実現するタレントマネジメントとは」
カオナビ 取締役副社長 COO 佐藤寛之氏

佐藤寛之氏

佐藤寛之氏

カオナビは社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステムである。カスタム自在な人材データベースと、マニュアル不要のユーザー画面で、セキュアに情報を共有するアクセス管理が可能だ。その目的は組織に眠っている情報をオープンにし、人事部門だけでなく、経営や現場と共有、組織の潜在能力を最大化することにある。

「人は常に変わるもの。あらゆる立場の人が使える仕組みで、人材データの鮮度と解像度を保ち続けることが大切だ」と佐藤氏は強調する。カオナビは現在2,000社以上の導入実績を持ち、多数の大手企業が利用。システムだけでなく、ノウハウも提供できる強みで、企業の様々な人事課題に対応していく。

3ステップで戦略人事に貢献

協賛社講演② 戦略的人事データベース活用
「事業成長の秘訣はバックオフィスの効率化にあり!戦略的経営に役立つ人事データの活用方法」
SmartHR インサイドセールスグループ 今村明人氏

今村明人氏

今村明人氏

企業の経営戦略において重要な要素になるのが人事戦略だ。人事部はそれに貢献する戦略人事を求められるが、人手不足からその役割がなかなか果たせない。その解決のために、まず紙の既存業務を圧縮し、取り組むべき業務の時間を捻出。エンゲージメントサーベイを実施し、見えてきた課題の解決に取り組んでいく。

「Smart HRは人事・労務手続きを簡単にするクラウドサービスで、3つのステップで戦略人事に貢献する」と今村氏は語る。ステップ1は紙業務の効率化で、入退社手続き、年末調整などをペーパーレス化。ステップ2は人事データの整備で、蓄積データをもとに分析レポートを作成。ステップ3はその活用で、サーベイを実施し、社員のエンゲージメント向上を実現する。

次のページ:パーパスを定め、イノベーションに向かえ
  • 1
  • 2