【後編】DXのうねり高まる九州 産業・暮らし 活性化に一丸 ~日経デジタルフォーラム九州 in OITA~

目次

顧客の体験価値 向上に寄与

九州セッション第三部 流通 × DX

(左)ヤマエグループホールディングス AI推進部長 吉本聖氏
(右)西鉄ストア 企画本部営業企画課 課長 兼 DX推進部 事務局 坂本大輔氏

モデレーター│デロイト トーマツ コンサルティング 執行役員 パートナー 古高大輔氏

古高「○○ × DX」とは何か。私たちはトランスフォーメーション・ウィズ・デジタルという言い方をしています。変革があくまでも主体で、デジタルは手段。明確な戦略・ビジョンのもとにデジタル変革をどう描くかが肝要です。 吉本弊社は卸、中間流通業です。ポイントは、データによる徹底した顧客理解と流通全体のムダ・ムラ・ムリの削減に尽きます。テクノロジーの進化をしっかり押さえ、デジタル化、データ化による顧客体験の最大化を図ることが使命です。社内でのDXの取り組みに加えて、川上、川下と一緒に取り組むことが全体のムダ・ムラ・ムリの削減につながると思います。 坂本2020年度はコロナ禍の影響でかなりの客数減となりました。従来のばらまき型販促では費用対効果が見えにくいため、販促の効率化や費用対効果の見える化に取り組みました。オンライン上のウェブ媒体を多用したおかげで、誰に届いて、誰からリアクションがあったのかが大きく見えるようになりました。デジタルを使いながら、顧客の体験価値を上げることができたと思います。モバイルオーダーにも取り組んだことでいろいろなものが見えてきました。受注情報のデータ化ができたことはかなり大きいです。 吉本仕入先、小売り、数千社と取引があります。データは膨大にありますが、分析をするインフラを整えることが急務です。 坂本当たり前にやっていたことに疑問を持つことが大事です。コロナで一変していますので、危機感をもって今の当たり前をみんなで考えていかなければいけません。

データ連携の効果 九州全域に

クロージングスピーチ

九州経済連合会 会長 倉富純男氏

九経連では昨年11月、福岡県や九州大学、デロイト トーマツ グループとともに、九州DX推進コンソーシアムを立ち上げました。産学官金が一体となり、DXの進展による社会的課題の解決、地域社会の発展を目指します。官民のデータ連携を進め、その効果を九州全域に波及させる。そして、各県市町村の良い部分は残しつつも、より効果的で全体最適を図れる広域連携の仕組みづくりを提言できればと考えています。

昨年の創立60周年の節目に当たり、「九州将来ビジョン2030」を作成しました。「共生・共感・共創アイランド九州〜成長と心の豊かさをともに」がコンセプトです。カギとなり得るのがDXです。デジタル技術で九州の魅力や暮らしやすさをより高め、経済成長と心の豊かさの実現を目指したいと考えています。

コロナ禍で地域の魅力が見直され、ローカルアドバンテージも生まれています。地方分散の流れは地方創生の大きなチャンスです。地域の総力を結集し、挑戦の風を九州から吹かせたいと考えています。

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