セキュリティー 意識改革を 〜デジタル立国ジャパン・フォーラム⑤〜

目次

もっと便利で快適な社会の実現に向け、デジタル技術をどう活用していくべきか。「デジタル立国ジャパン・フォーラム(主催:日本経済新聞社、日経BP)」の2日目は、地方創生、健康・医療・介護、データ活用、サイバーセキュリティーなど多様な観点から、産官学の有識者によって議論が深められた。知を結集し、共創によるデジタル変革によって、新たな国造りを進めるための道筋が示された。

「デジタル原則」で社会刷新 〜デジタル立国ジャパン・フォーラム①〜 を読む
人材230万人育成へ前進 〜デジタル立国ジャパン・フォーラム②〜 を読む
豊かさもたらす変化を 〜デジタル立国ジャパン・フォーラム③〜 を読む
知を集結、新たな国造り DX推進で幸福感向上 〜デジタル立国ジャパン・フォーラム④〜 を読む

秒単位でデータを復旧

ピュア・ストレージ・ジャパン 公共・ヘルスケア部 営業部長 山本 純氏

米・シリコンバレーに本拠を置くピュア・ストレージは、ハードディスクを使わないオールフラッシュのストレージに強みを持つインフラ系ベンダーで、中央官庁、地方自治体でも多数採用されている。クラウド全盛の現在もオンプレミスや、オンプレとクラウドとの連携需要は旺盛であり、メタ(旧フェイスブック)や大手病院グループなど幅広い顧客が当社のストレージを活用している。

当社のプラットフォームは、サービス契約期間中は保守切れなしでデータ移行も不要だ。保守費用の値上げやハードの切り替え負担もない。しかもフラッシュ化は温暖化ガスの削減を顕著に実現する。また、安定的な大容量化と高速化が容易で、標準搭載するランサムウエア対策ではデータが暗号化された場合でも秒単位で復旧が可能だ。

脅威の見える化が重要

サイバーリーズン・ジャパン マーケティング本部 プロダクトマーケティングマネージャー 菊川 悠一氏

サイバー被害は初動が遅れがちな休日・週末の比較的監視が手薄な時間帯が狙われやすい。日本で現在猛威を奮う「Emotet」というマルウエア(悪意あるプログラム)」は、2019年の出現以来進化を続けており、既存のセキュリティー製品ではすり抜けてしまう。ランサムウエア攻撃に対し身代金を支払ってデータを復号しても、一部または全データが破損というケースが46%。身代金を支払った組織のうち80%は再び攻撃を受けている(その半数は同一犯)。こうした脅威から情報資産を守るには、専門家によるリスクアセスメントやセキュリティーの見直しと強化が必要だ。侵入ポイントの診断、最新のアンチウイルスによる攻撃阻止、防御をすり抜けた脅威の見える化といった、徹底した対処優先型の防御体制の構築が欠かせない。

次のページ:ランサム対策はゼロトラストで